鈴鹿山脈を背景にした菰野の町に建つシックな美術館。
併設された1200坪の「パラミタガーデン」は、鈴鹿に自生する山野草が彩りを添える癒しに満ちた空間です。
近くの“湯の山温泉”と抱き合わせで訪れると、さらにいい時間が過ごせそう…！

土間スペースの小さな遊びごころ。
やきもののかけらを
きれいな配色で並べて
埋め込んであります。

その時々の見ごろの植物を
写真で紹介してくれています。　
担当者は、かなりマメなお方・・・！

内田鋼一作の壺がいざなう、パラミタガーデンへのアプローチ。
六つの壺のリズミカルな配置が、
庭へのステップをより楽しいものにしてくれます。
ひとつひとつの温かみのあるフォルムにも　深く心魅かれるものが。

雨の日の散策のために備え付けてある傘。
寒色系ペールトーンでまとめてあるのが、
ちょっといい感じ。

三滝川の源流の滝に見立てた「鈴鹿の築山」。
手前に植えたマルバノキの紅葉が風情を添えています。

庭をゆったり散策しながら、
随所に配置された故・山口牧生や
伊藤慶二、鈴木五郎、内田鋼一ら諸氏の作品を
鑑賞することができます。
これぞまさに、アートと自然の融合！

散水用のホースはくるくるっと束ねて
銅製のお帽子（？）をかぶせて。　
それだけのことで、この庭での居場所が
ピシッと定まっているから不思議。

アール天井が美しい館内２Ｆのギャラリー。　
さまざまな企画展示に使用されています。

このほか常設展示のコレクションには
館名の由来ともなった池田満寿夫の陶彫作品
「般若心経シリーズ」や
伊勢地方に伝わる名陶「萬古焼」の逸品などがあり、
見ごたえ十分。

館内のゆるやかなスロープを上ったところにある
内田鋼一作の壺が
緑を背景に凛とした存在感をたたえて。