奈良・秋篠寺に程近い静かな地域にある、
プチホテル＋レストラン＋雑貨屋さん。
（こう書いてしまうと、何かちょっと違う気もしてきますが）

奈良市内で何軒か展開しておられる「くるみの木」の
世界観やライフスタイル提案を発信する、
いわば集大成的存在なのではないでしょうか。

華美ではないシンプルなセンスのよさ、
いろいろ体験し尽した人にとって真に心地よい空間・・・
それらを具現化するなら、ひとつの答えがここにあるように思います。

〒631-0012 　奈良県奈良市中山町1534
TEL　0742-52-8560／　FAX　0742-52-8561

庭側から入る際のエントランス。
抑えたグレーに塗装されたウッドフェンスがスタイリッシュ。
木々の緑をナチュラルに引き立てるのは　
いわゆる茶色ではなく　実はこんな色なのです。
マリンライトのセレクトや
アクリルボードに入れた文字のタイポグラフィも絶妙！

駐車場から店舗へのアプローチ。
敷いてある石平板の古び感が　いい風情。

「なずな」（レストラン）の入口。
形のおもしろいナタマメをちょっとあしらっていたりする、
季節を感じさせてくれる遊びごころ。

庭を見下ろしながら進む、ウッドデッキの回廊。
雑木の森を身近に眺められます。
野の草を合わせた盆景を窓下にさりげなく配して。

回廊デッキからから庭へと誘う階段。
直径5ｃｍぐらいの「豆・草もの盆栽」がちょこんと置いてありました。
気づいてくれる人だけ喜んでください、というスタンスにちょっとうれしくなります。

ん…？と気配を感じると
そこにはちんまりとアマガエルさんが。
上の「豆盆栽」と対でお楽しみください。

森のなかの飛び石の小径。
その先にあるのは、木でできた舞台（にもなりそうなウッドデッキ）。
何かがはじまりそうな予感（と妄想）がします。

木のつるを編んだバードハウス。
とても有機的なフォルムが美しい。

時にはギャラリーとしても使われるという
「蔵」とそのアプローチのたたずまい。
鉢や壺のアクセントがぴりりと効いています。

やや朽ち掛けはじめたビストロチェアの座面に
木の実をちょこちょこと並べて。
この手法には毎度胸を撃ちぬかれてしまいます。

窓辺に並べられた大←→小の実たちがユーモラス。
このセンス、ほんと大好き！

大和の食材と旬のものを生かしたお料理。
一皿一皿から
あたたかい気持ちと工夫とただならぬセンスが感じられます。
（１つ星獲得らしいですが、
　ミシュランなんてなんぼのもんじゃい！
　勝手にランク付けすんな！…と言いたい。）

調度品、うつわ、ファブリック、照明器具、花あしらい、窓外の景色・・・
どれを取っても、嫌なものがひとつもありましぇん。
まさにパラダイス。

「ノワ・ラスール」の室内から。
どの窓から眺める景色も緑に包まれています。

焼きたての自家製パンをはじめとする朝食の素晴らしさは、
泊まった人だけが味わえるシンプルかつ贅沢なもの。（←どや顔）

ゲストハウス「ノワ・ラスール」にも一泊してみました。
選び抜かれたものに囲まれて過ごす気分と居心地のよさは
自宅を軽く越えました（笑）